初めての冬、そして大失敗の巻

リードが外れたその時、ゆず子は…

草津温泉の朝、散歩に出る父ちゃんと愛犬のゆず子。父ちゃんは少し前に、チワワのゆず子が散歩中に逃げ出した事を思い出した。

250926154610615

愛犬チワワのゆず子を家族に迎えてから半年。散歩に行くたびに「犬と暮らす」という長年の夢がかなって、僕は毎日が楽しくて仕方がありませんでした。(今もです。)

季節は12月。まだ雪は降っていませんでしたが、

「チワワは寒さに弱い」と聞いていたので、ゆず子にフード付きのダウンジャケットを着せてあげました。その上からハーネスとリードをつけて、いつものように散歩に出発。今思い返すと、首輪もつけずにおやつも持たずに、何かあったらどうするんだと当時の自分に言ってやりたくなります。本当に怖いもの知らずでした。

250926160513350

いつもの1キロほどの散歩コースは田んぼ道の細い道。30分ほどかけて家の近くを一回り、あと100メートルで家に着くという交差点での出来事でした。一台の車が近づいてきたので、僕はゆず子を抱き上げて車が通り過ぎるのを待ちました。車が行ったのでゆず子を地面に降ろし、さあ歩き出そうとしたその時、ゆず子はなぜか後ろに大きく後ずさりしたのです。リードが引っ張られる形になり、なんとハーネスがダウンジャケットごとスルスルと抜けてしまいました。ゆず子と僕の目が一瞬合って、僕は慌てて手を伸ばしましたが、ゆず子はそのまま来た道を走り出してしまいました。

慌てて手元に残されたリードを握りしめ、「ゆず子!」と叫びながら追いかけました。ゆず子は完全にフリーダム状態。まるで

「捕まえられるもんなら捕まえてみな!」と言っているようです。そんな時、前方から一台のワンボックスカーが来ました。 ゆず子は車の存在なんて気にもせず、まっすぐ進んでいきます。僕は心臓が止まるかと思いました。

250926160908784

「ゆず子!」と叫んでも、全然止まる気配がありません。幸いにも、運転手さんがすぐに気づいて車を停めてくれました。ゆず子は車の後ろに回り込み、そこで僕が来るのを待っている様子。

「すみません!」と頭を下げながら近づくと、ゆず子はまたしても全力ダッシュ!まるで僕をからかっているかのようでした。

「よし、こうなったらゆず子が疲れるまで全力で追いかけてやる!」と覚悟を決め、必死に追いかけました。走る、走る、走る…。

ゆず子は走っては立ち止まり、僕が近づくとまた走り出す。まるで

「父ちゃん、早く!」と挑発しているかのようでした。田んぼ道を抜け、やがて車の多い大通りへ向かうゆず子。心臓が止まるかと思いました。

250926160908784

「ゆず子、いけない!」と叫んでも、その声は届かない。必死に追いかけ、大きなカーブを曲がった先には信号がある大きな交差点です。カーブを過ぎた交差点の手前で、道の真ん中にいるゆず子を発見。「ゆず子、おいで!」と叫ぶと、ゆず子は僕の方へ走ってきました。

「これでようやく捕まえられる」と思ったのも一瞬、ゆず子は僕の横を猛スピードで通り過ぎ、来た道を逆走。見慣れない道を迷うことなく戻っていく姿に、(すごいなぁ。)感心している場合じゃないと焦りました。ラッキーなことにその時の大通りは車が来ませんでした。また田んぼ道追いかけっこの再開。

250927120334013

ゆず子のリードがはずれてから2時間。田んぼ道をひたすら走り続け、僕の体力はついに限界に。散歩コースにある神社のベンチに座り込むと、ゆず子が(もう、追いかけっこは終わり?)と言わんばかりにゆっくりと近づいてきて、ようやく捕まえることができました。この壮絶な「追いかけっこ」があったので、草津町での2時間散歩も、足をひきずりながら、ゆっくり歩けば、ゆず子の体力でも大丈夫であろうと考えた父ちゃんです。

250927115858650

あなたの愛犬との散歩で、忘れられない出来事はありますか? ぜひ教えてください。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です